Songs




追い風(instrumental)

作曲:わらく堂

 

 

 

 


【楽曲提供】
京都の下鴨と、京都芸術大学(旧 京都造形芸術大学)にある、「自家焙煎珈琲 カフェ・ヴェルディ」さんのブレンド、「ヴァイスブレンド」の紹介動画の楽曲を制作させていただきました。

「ヴァイスブレンド」に込められた想いをアシストできるよう「追い風」をイメージして作成しました。


   

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ささやかな詠声

作詞・作曲:わらく堂

ミックス:鬼頭崇基

 

 

 
昨日 浮かんだ考えは
はなさないと ひとりきりのモノだ
今日は今日という日差しを浴びて
二度とない影絵が写るように
あの日々を詠えた理由を
君とはなせたらいいな
 
たずねるよ ずっと 君がいきていくから
温かな影が伸びていくよ
こたえるよ ずっと 明日がかわる前に
確かなモノを 君と僕のあいだに
 
君を疑う感情を
照らしていたのは温かなモノかな
今日は今日という月夜の下で
二度とない影絵がしずむうちに
分かり合える日が差したあの時を
僕は結んでいきたい
 
記しても ずっと 記せないコトがあるから
言葉から溢れてしまっても
はなすのは やっと 君を見つけたから
確かなコトを 君と僕のあいだに
 
名前を呼ばれて気づけたことがある
君との時間が「僕」になる
 
隠しても きっと いつかは伝わっていく
選んだ記憶さえ かわっても
気づけたら どうか そのまま詠えるように
ささやかな音で 僕らのあいだに
 
確かな日々が 君と僕のあいだに
 
 
 
 
更新日:2021.05.19
 

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梅の花が咲いたとき

作詞・作曲:わらく堂

柵の向こうのあなたに会いたい
幼い愛がこの手を引いた

揺らいだ想いが枯れていく
冷たい風が冬を連れてきた
赤らんで 燃え尽きて
土に還るように
 

丸裸になった心だけが
今に来る 春におびえていたんだ
いつまでも隠していた 笑われそうな愛に
 

柵の向こうのあなたを祈るたび
幼い愛は「いきたい」と言うよ
 

泥濘んだ土では育たない
泣き止んだ今だから気づけたことだ
さよならの思い出も 潔く蕾にして
 

柵の向こうに花を手向けよう
幼い愛を送り出せるように
 

はらはらと 赤らむ花弁が
はらはらと 咲いていく
はらはらと 白む花弁が
はらはらと 咲いていく
 

散っていく
 

柵の向こうのあなたに逢いたい
幼い愛を花弁に乗せて
 

柵の向こうの風に預けよう
幼い愛が旅立てるように
 

柵の向こうと分からないくらい
咲かせた花の歌を唄うよ

忘れないように歌を唄うよ
旅立つ愛があなたを護るように
 

 

更新日:2019.09.08

 

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そろそろ

作詞・作曲:わらく堂

 

みんなホントは知っている
ヤイヤイ 言われなくても
それでも出し方が分からない
だって 諦めたくないから
 
みんなホントは知っている
ずっと 抱えていなくても
それでも手放せないのは
だって 温かいから
 
だから ちゃんと お別れしようよ
過去には もう 居場所はないから
だから ちゃんと 出会いにいこうよ
未来はその声を ずっと 待っている
 
 
みんなホントは知っている
ずっと 見つめていなくても
それでも目が離せないのは
だって 忘れたくないから
 
みんなホントは知っている
ずっと 聴いてなくても
それでも自由になれないのは
だって 安らげるから
 
だから ちゃんと 言葉にしようよ
頭の中だけでは 痛んでいくから
だから ちゃんと 受け渡しあおうよ
空っぽの心が ずっと 待っている
 
 
解ってるなら 急いで
その一歩が始まり
急いでも 焦らないで
ちゃんと踏みしめて
 
 
だから ちゃんと 言葉にしようよ
頭の中だけでは 痛んでいくから
だから ちゃんと 受け渡しあおうよ
空っぽの心が ずっと 待っている
 
だから ちゃんと お別れしようよ
過去には もう 居場所はないから
だから ちゃんと 出会いにいこうよ
未来はその声を ずっと待っている
 
 
みんなホントは知っている
そんなに 弱くないこと
それでも側にいてくれるのは
だって あなたが好きだから
 
 
 

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雨が来たよ

作詞・作曲:わらく堂

 


■ダウロード
iTunes Storeamazon musicmusic.jp
ORICON/レコチョクGoogle Play Music
mysoundd-ミュージック 等
 
■ストリーミング
Apple MusicSpotifyGoogle Play Music
Prime music/LINE MUSIC/うたパス 等 

 

降りてきた 朝靄のなかで
後ろ手に君は 僕の手を引いて
 
友よ 今 別れが近いと
囁く声に 耳を塞いで どうか
 
この手を離していいから
 
雨が来たよ 跳ねる雨粒が歌う
雨が来たよ 濡れる草木が微笑う
雨が来たよ 走る 濡れ鼠の僕ら
明日を 抱えきれなかった
 
 
息を繋ぐ 熱を帯びるように
空っぽになった 僕らは生きている
 
友よ 今 側にいることを
囁く声を 搔き消して 教えて
 
日差しに見つけられる前に
 
雨が来たよ 跳ねる雨粒が歌う
雨が来たよ 濡れる草木が微笑う
雨が来たよ 生きる 濡れ鼠の僕ら
愛おしい 涙を 溜めていく
 
繋いだ息は 熱を帯びて
愛しい涙を 雲へ変える
残った熱を 絶やさないように
愛おしい 明日を 呼べるように
 
雨が来たよ 跳ねる雨粒が歌う
雨が来たよ 濡れる草木が微笑う
雨が来たよ 生きる 濡れ鼠の 僕ら
愛おしい 涙で 泣いている
 
雨が来たよ 息を繋いで
 
雨が来たよ 生きる 濡れ鼠の僕らに
明日が 寄り添えるように
 
雨が来たよ
 
 

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竃の火

 

 

作詞・作曲:わらく堂

おゝい おゝい 喜びよ
立ち昇る煙に 言葉はないが
おゝいおゝい 喜びよ
竃の火は また焚べられてる
 
火はまた熾る 煙が登る
 
 
残り僅かな火種を 届ける足がいる
夜の時を超えて 人の道も照らしてきた
 
その手に託す 時を超えるように
 
 
懐かしい駅舎で 焼け焦げた線路が途切れていた
一度は捨てた命の 帰る場所は穴だらけ
 
この手に燃える 火種に似ている
 
おゝいおゝい 悲しみよ
立ち昇る煙に言葉はないが
おゝいおゝい 悲しみよ
竃から出た火は 何を燃やした
 
 
秘めごとと 消してしまえれば
戯言と 捨ててしまえれば
 
 
火はまた熾る
 
人は見つける
 
 
おゝい おゝい 喜びよ
立ち昇る煙に 言葉ないが
おゝいおゝい 喜びよ
新たな火は また焚べられている
 
おゝいおゝい 喜びよ
立ち昇る煙に 言葉はないが
おゝいおゝい 喜びよ
竃の火は まだ焚べられている
 
 
火はまた熾る 煙は登る
 
その手に託す 夜を超えていく
 
 

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雲の揺り籠

作詞・作曲:わらく堂

 

雲は揺籠 風に吹かれ
駕籠屋の旅路 定められぬ
幼きまま散るは 淋しかろう
涙は集めて 空に流そう
 
時を巡る
 
心をどこに 預けようか
守るものまで 流さぬように
幼きまま散るは 虚しかろう
涙は紡いで 空に架けよう
 
時を繋ぐ
 
赤い刃が 闇に群れる
戦が止めば 赤子も眠ろう
幼きまま散るは 悔しかろう
涙は受け止め 空に返そう
 
ぽっかり浮かんだ その心
隠せずお前は 泣けぬのだろう
 
傘を差すよ 泣いていいよ
 
 

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3/6の重ね味

作詞・作曲:わらく堂

 

一口食べた 君に訊いた
今日の味付けは如何です
二口食べた 君の言葉
僕の二口目の隠し味
 
笑えるくらい 単純になって
今は これからのおまじない
 
貰い物も 贈り物も
その間には君がいる
分かち合っても 譲り合っても
その先で笑えるように
 
君に訊くよ 君が訊くよ
僕らいつまでも お喋りね
 
 
たまに一人 味を噛み締め
一人の僕を思い出して
たまに一人 君は出かけ
一人が二人と思い出す
 
悲しいくらい 単純なことだ
僕らの日々は 重ね合わせ
 
同じ料理に 新しい料理
その間に僕らがいる
味を重ねて たまには引いて
それが僕らの味になる
 
君といるよ 僕がいるよ
僕らいつまでも 食いしん坊
 
 
ごちそうさま 交換しよう
おそまつさま 交換しよう
 
3/6の重ね味
 
 

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二つ星

作詞・作曲:わらく堂

 

星を隠す薄雲がよく見えた
街の灯に月が笑う頃
ようやく気付いたんだ
君に憧れて 成ろうと
君を見えなくしたのは 僕だね
 
君の輝きが見たかったのなら あの時
僕をただ君に委ねれば良かったよ
君が僕を綺麗だと言えば
君のおかげだよって
 
そんな時があっても
良かったのだろう どう思う?
 
 
隠された その涙を
やっと見つけて僕の出番
貰い続けてきた光を
お返しするよ
 
だいぶ違うものにはなっちゃった
けど、すんなり馴染めばいいな
薄雲が去れば よく見える
当たり前に君を思う
 
叶わないことで 叶う未来は消えない
君が抱えている孤独も悪くはないけど
冷えきったなら 温めよう
星が流れる こんな夜には
 
二人だけの約束 また信じ合おう
 
泣かないで
 
 
叶わないことで叶う未来は消えない
たとえ忘れても 僕が見つけて返すよ
明日も生きて 笑い合おう
星に願うことを叶えよう
 
そんな時が これから
続いていくんだろう どう思う?
 

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空いた片手

作詞・作曲:わらく堂

 

空っぽになって また出会おうよ
お互いが重なるように
そうしたら離れてても 僕は君といられるよ
 
行こうよ 風に吹かれて
歌おうよ 思い出せるように
 
いつも二人は 手を繋いだ
空いた片手は 誰と繋ごう
僕ら二人だけ それじゃ きっと足りないんだよ
 
違う僕も見てほしくて
違う君も見てみたいから
 
さあ 旅立つ時だよ
お互いの笑顔を焼きつけよう
何処かで道は繋がる
だって 僕ら出会えたから
 
二つの扉 鍵も二つ
灯りは今 誓う約束
 
微かな光よ 星のように
燃え尽きずに 道を照らして
そうか 僕は一人 君の足音は もう聞こえない
 
どうか 誰かの傍にいてね
こんな寂しさ 知らなくていい
たまらず震えた手で 「誰でもいい」と繋ぎそうだ
 
空っぽ通り越して あやふやだ
誰かが扉の前で呼ぶ
 
祈りの間に
ふと浮かぶ君の笑顔が
扉が開く前に
僕の影を引っ張っていた
 
遠くたって 僕は行くよ
もう一度君に会いたいな
 
飛ぶ鳥は空によく映えて
散る桜は また咲いたよ
そうしたら 君と会えば
僕はまた きっと 笑えるよ
 
涙は心を洗い
心は言葉でつなぐ
 
君へと続く道で
出会った日のこと 思い出した
僕らは空を見上げ
同じ景色を眺めていた
 
もう一度見上げてみた
同じように見上げる人に
 
君のことを話してみたよ
その人も君に 会いたいってさ
 
空っぽになって また出会おうよ
君の歩いた道を教えて
 

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秋空

作詞・作曲:わらく堂

 

近き虫の声に
急かされて惑う心は
嵐が吹き 日差しは無し
さざれ石は行方知らず
 
もういいかい 明日を思う
もういいよ 君の声を
もういいかい 頼りにして
もういいよ 風が吹く方へ
 
 
風が運ぶ声に
耳を澄ます心だけは
秋の空には似て非なる
さざれ石も重なり合う
 
もういいかい 小さくとも
もういいよ 明日は見える
もういいかい 信じている
もういいよ 風が吹く方へ

遠き虫の声に
重ねる移ろう喜び
嵐は去り 日は差しこむ
さざれ石は君への思い

 

もういいかい 君の声を
もういいよ 守りながら
もういいかい 明日が見える
もういいよ 風は吹いている

 

いいかい 小さくとも
もういいよ 明日は見える
もういいかい 信じてみて
もういいよ 風が吹く方へ
 

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鮮やかな産声

作詞・作曲:わらく堂

 

昨日見た夢は鮮やかに変わる
暗い闇も
出口のない部屋と思っていただけさ
ほら、見えてくるよ
 
手探りで何かで引っ掻いた
痛い 何故生きるんだろう
光が見えた 呼ぶ声がする方へ
 
「どうも、初めまして」
 
泣いていたのは
鮮やかに生まれ変わる あなたの産声
優しい声も辛い声も
全てその声が始まり
 
ラララ 生まれ続ける
ラララ 失っても またすぐに
 
 
これからの日々は鮮やかに写る
隠れようもない
眩しい景色に目を開けていられない
 
「此処にいたくない」
 
追いつけなくて
諦めていたものはすぐ側にある
孤独を知って
優しさを知った その手なら
掴めるよ
 
鳴り響くのは
鮮やかに生まれ変わる  あなたを呼ぶ声
変わり続ける世界でも
あなたはあなたを認め続けて
 
ラララ まだ知らないから
ラララ まだ届く世界があるから
 
 
泣いていたのは
鮮やかに生まれ変わる あなたの産声
優しい声も辛い声も
全てこの声が始まり
 
鳴り響くのは
鮮やかに生まれ代わる 光の産声
変わり続ける世界だから
きっと僕らは出逢えた
 
ラララ また暗闇でも
ラララ あなたには光がある
 

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あなたと歩いた

作詞・作曲:わらく堂

 

少し先のあなたを 追いかけていた
立ち止まって振り向いて「早くおいで」と
微笑んでくれないけど 見失うこともなく
短い歩幅でずっと 歩いていけた
 
手を伸ばせば すぐの距離にあった
それが優しさと気づけずに 僕は睨んでた
 
 
黙りすぎた その距離に嫌気がさし
角を曲がって走り出した 道は広く
今までを振り切るように 振り返れずにいれば
行き交う人の背中に あなた重ねていた
 
手を伸ばせば すぐの距離にあった
それが優しさと気づけず 僕は逃げ出した
 
 
何も訊けずにいた 月日は駆けていく
言い切れることもなく 俯く日があっても
これまでの風景を 覚えているなら
 
手を伸ばせば すぐの距離にあった
それが優しさと気づけば また歩き出せる
 

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糸始末

作詞・作曲:わらく堂

 

指に絡ませた赤い糸
この先には誰かがいた
もう思い出せそうにはない
 
違うな
 
手繰り寄せられないのは
募らせた想い
 
 
指に絡ませた 二つの想い
時に苛立ち 淋しさに泣く
歯車は回り続けた
折り合いをつけられぬまま
 
間違っていた と気づいた時に
やり直せない 理由は何
優しい言葉はいらなかった
温もりだけでもなかった
 
指に絡ませた 赤い糸
この先には誰もいない
もう思い出せそうにはない
 
想いに 
 
苛立ちが増していく
 
 
有り余る時間に 過去はうるさく
約束のない指は もの足りなくて
 
 
指に絡ませた 赤い糸
この先には あの頃はない
新たな糸を手繰りよせて
 
いつか、また
 
この先で会えたなら
笑い合って 進めるだろう
 

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ヴェールの向こう

作詞・作曲:わらく堂

 

一目、見ただけだったのに
胸の不安は消えていた
これまでの日々が確かに
塗り替えられ 夢を見る
 
希望のような夢に触れ
甘い想いに満たされて
手を伸ばしたら
 
ヴェールの 向こう側の
あなたにも触れたくなって
何もかも 捨てようとしたら
嘘のように見えなくなった
 
夢は夢のまま どこにもなくて
あなたもいないの?
 
 
どうでも良かった心に 光が差した
諦めたフリをしていても 叶うと怖いよ
失う前に捨ててしまおう 痛みが小さいうちに
 
ここにいて良いのか 言葉に出来なくて
 
 
夜風がこの身体にあたる
 
大丈夫、大丈夫
月の加減で暗いだけ
大丈夫、大丈夫
声を拾う声がある
 
大丈夫、大丈夫
 
間違えに気付いたなら
ほら、始めから
 
 
一目、見ただけだったのに
胸の不安は 消えていた
これまでの日々は確かに
心になって 歌になる
 
恥じた夢さえ受け入れ
吹きさらしの希望に触れて
遠くのあなたも 見えた
 
ヴェールの 向こう側の
あなたは ずっと其処にいた
見えなくても 触れなくても
もう疑わないよ
指の先に、きっと
 
廻り続けている 風を待てば
また会えるね
 

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シロタエギクの花壇

 

 

作詞・作曲:わらく堂

 

息を吸って 吐いて ため息
肌と肌が触れれば 温もりが
同じ人間だといっても
その中には沢山のモノを 抱えて

 

どうしようもなく捨てられたモノでさえ
背負っている

 

なんで拾ったの
君じゃなくちゃダメなの ……わかっている
君が望んで選んできた 今だから

 

倒れてはいけない柵の中で
君が揺らいでも 踏み止めるように
少しだけ足場を ならしておくよ

 

ちょっとね
倒れてしまえばいいのに、って思ってる
どれくらい 君と好きだった空を
見上げていないんだろう

 

今日も あくせく働いて
たまに愚痴を溢したりしている
同じ人間だというのに
君だけが許されないときがあるんだね

 

それだけ溢れてくる期待に
応えて来たんだね

 

君にあげた
シロタエギクの花でさえ 育っている
こんな綺麗に 咲かせられる君に
夢を重ね過ぎる

 

泣き言が癒えない柵の中で
君の涙が流れて行くように
少しだけ逃げ場を空けておいたよ

 

ちょっとね 僕は
もういない方がいい 気がしているよ
だけどね
君の咲かせる花を もっと見ていたいよ

 

どうしようもなく 捨ててしまった
どうしようもなく 育てられず
どうしようもなく 捨ててしまった
どうして どうして 拾ってくれたの

 

倒れてはいけない柵の中で
君が揺らいでも 踏み止めるように
少しだけ足場を ならしておいたよ

 

変わり続けていく柵の中は
花が散って 咲いたことを知るような
少しだけ遅すぎる 僕を許している

 

ちょっとね
側を離れがたくて 長いこと困っていた
それくらい
君とその花に僕が 支えられて来たんだよ

 

当たり前のように 側にいて
当たり前のように ふざけ合って
当たり前のように 側にいて
当たり前のように 君がいる

 

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ジンジャー

作詞・作曲:わらく堂

 

日が暮れ 一日の終わり
ゆっくりお茶でも飲もうよ
 
少しは温まったかな
その眉間の皺 どうしたの
 
気取っていたのは 頑張るためだね
もう少し入れたら ジンジャーパウダー
優しさ分け過ぎたのなら 何か食べたら
 
お菓子もあるよ
 
 
いつまでも こうしていたら
此処で僕らは眠るだろう
 
寄りかかってみて 温もりを知って
そろそろ明日の準備しようよ
心配があるからの準備
 
雲に隠れた月も見えた
 
 
頭の声は容易くて
時に独りにさせるから
心の声は小さくて
無かったことにもできるから
 
掬いあげるのは ぼくらの未来さ
かき回しても残るのが 答えさ
 

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ding-dong

作詞・作曲:わらく堂

ding-dongと鐘が鳴る夜
憧れたのは誰の心
善いと悪いの境目には
哀しげな影が 揺れていた

いつも傍にいた
弱い心も受け入れてくれた

ding-dongと鐘が鳴る朝
正しげな群れに身を寄せて
夜の影から離れていく
光、目指して

誰かのように 強く生きたい
追いつこうと 前ばかり見ていた
進むために また進む心
理由も分からないまま

帰ろうよ もういいから
心がずっと鳴らないならば
時には光に背を向け
影も見つめてほしい

帰ろうよ よく聴いて
その鼓動の示す先に待つ
どうにもならない
空しさで鐘が響くよ

急ぎすぎる 回る世界の
どこに安らぎはあるのか
ding-dongと鐘が鳴る昼
すぐに 過ぎていく

転んで立てずに しゃがんだまま
撫でてくれた手は 記憶の彼方
弱い心は いらないのにな
また鐘の音が聞こえる

帰ろうよ 捨てないで
今、振り返ればきっと解る
光に怯えていた君を
影が支えていた

帰ろうよ ほら聴いて
その孤独の示す先に待つ
どうにもならない
寂しさで鐘が響くよ

帰ろうよ その心で
始めからは難しいけれど
光で生きてきた
影が伸びて道になる

帰ろうよ ほら聴こえる
この心の示す先に待つ
どうにもならない
希望を讃えて鐘は鳴る

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眠りの蕾

作詞・作曲:わらく堂

 

君を まだ目覚めさせないで
春を待つ蕾よ
生き急ぐ風なら
今は 遥か遠く
 
 

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伸びた影と

作詞・作曲:わらく堂

 

 
不器用だなと大袈裟に
笑ってくれないか
そうしたら馬鹿らしくなって
笑えるから
 
思い出になるようにと
何でも詰め込んだビン
混ざった好きも嫌いも
他人にはガラクタだろうな
 
尽きない選択の日々に
想いをくれた君の声を
もう一度、届けたいんだ
そんなに難しくはないでしょ
 
悩んだ空にも朝焼けは昇る
「止めて」と泣く
伸びた影も連れていくよ
寂しさにないても 独りにならないよ
何度だって雨は降るよ
それでも今を生きていくよ
 
 
見ようと目を凝らしても
拾えない想いも
伸びた影が生きた証なら
いつか気づけるよ
 
君との想い出があれば
ガラクタでも宝物だと
気づくまでの時間さえも
愛しくなるほど見とれていた
 
溢れた寂しさを忘れないように
君に会えた 喜びを
消さないように
溢れた悔しさを忘れないように
君と生きた あの日々を
守れるように
 
今はバイバイ
 
尽きない理想の日々に
想いをくれた君の声を
騙しても騙せない
そんなに難しくはないでしょう
 
溢れた悔しさを忘れないように
君に会えた 喜びも
守れるように
 
悩んだ空にも朝焼けは昇る
「止めて」と泣く
伸びた影も連れていくよ
寂しさに泣くのは
君がいるから
いつの日にか風が吹くよ
僕は僕のまま生きていくよ
 

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水の季節

作詞・作曲:わらく堂

 

楪の葉が落ちたなら
冬を越えて春を集めて
許しあう声を頼りに
雪解け水と川に出で
海に流れて君を探す
 
 
登る日に海が滲んだら
春を超えて夏を集めて
許しあう声を頼りに
遊ぶ波と日差しを受け
空に上って君に会える
 
 
沈む陽に空が滲んだら
夏を越えて秋を集めて
許しあう声を頼りに
浮かぶ雲と風を受け
空で歌えば君への歌
 
 
森の葉が色づき舞うのなら
秋を超えて冬を集めて
許しあう声を頼りに
祈る雨と風を受け
土に馴染んで君と眠る
 
 
君と巡る
君と生きる
 

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不自由な息吹

作詞・作曲・編曲:わらく堂

 

 

息がしづらい 暑さの中で
所在不明の蝉が鳴く
考えは纏まらずに
頭の外に生まれ落とすには
 
「まだ早い、早い……」
 
 
道が観づらい 日差しの中で
所在不明の蝉が鳴く
感情が焦り出した
鳴らすための言葉を探しても
 
「今は無い、言えない……」
 
外は酷く暑いから
柔いままでは耐え切れない
観察者は少しずつ 減っているから
 
生き残るためには まだ少し
そうして また頭の中で
不自由な夢を見てる 守られながら
 
「まだよ、まだよ」
 
 
外は酷く煩いから
小さいままでは聴こえない
調整者も少しずつ 減っているから
 
生き残るためには まだ少し
そうして また頭の中で
自由な夢になるように 許してあげて
 
「君よ、君よ」
 
 

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一人囃子

作詞・作曲・編曲:わらく堂

 

 

辺りが賑わう 祇園囃子か
心がざわつく 何故 不安なのだろう
 
置き去りにされた
迷子のように
 
けたたましい笑い声に 浴衣の擦れる音
嗚呼 何もかも煩わしい
独りになりたいと 思うと同時に
誰かの温もり 探してた
 
 
喧騒を離れる 囃子は微かに
月を見上げると 堪えた涙が零れた
 
去り行く月日に
耳鳴りが止まない
 
心地のよい笑い声に グラスの揺れる音
嗚呼 恋しさ募るばかり
誰かの優しさに 甘えたとしても
夏の風のように 彷徨うだろう
 
 
鉾の奏でる コンチキチ
音色に紛れ 逃げ出した
 
 
聴きたい声が遠いから
耳を塞いでみたけれど
孤独を装う言葉だけ
虚しく響いた
 
 
ざわめく町の真ん中で 心細いのなら
残り僅かな温もりで 人波掻き分けて
 
 
心地のよい笑い声に グラスの揺れる音
嗚呼 何もかも恋しくて
焦り喚く鼓動 うるさく鳴るけれど
君と笑えれば 唄のよう
 
 
鉾と奏でる コンチキチ
君を探した 夏の夜
 
 

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ローズマリー

作詞・作曲・編曲:わらく堂

 

 

雨上がりで 虹が空にかかっていた
ゆるがない君は 虹の向こうを目指した
 
あの夏の日 君がふざけて撮った写真
その先の僕は こんな嬉しそうな顔をして
 
探さないフリをして 入道雲を追いかけて
眩しかった日差しに
目をつむって見失った
その眼差し
 
どうぞ、先に行っていてよ ローズマリー
僕の旋毛でも見て 笑っていてよ
あの泣き虫の子の 傍にいなきゃ
離れたら 君は怒るでしょ
だからヒーローのフリしてるよ
 
まだ、あの子は 気づいていないよ
 
 
蹴飛ばしちゃダメさ 想い通りは滅多とない
その声で誰かの 幸せをいっしょに祈ろう
 
僕らの幸せは 君が祈っているでしょうから
眩しかった日差しに
よく似ていて頼りにしていた
その眼差し
 
どうか、この涙は 見ないでいてよ
期待通りの僕だけ 見ていてよ
一眠りすれば 寂しがり屋の
あの子が ほら 起こしてくれるから
きっと僕は まだ大丈夫
 
もう少しだけ 眠らせてね
 
 
もしもし お困りではないですか
もしもし 寂しくはないですか
 
もしもし……、幸せでしたか
 
 
どうか、この涙は 見ないでいてよ
期待通りの僕だけ 見ていてよ
一眠りすれば しっかり者の
あの子が ほら 起こしてくれるから
きっと僕は もう大丈夫
 
どうぞ、先に行っていてよ ローズマリー
僕の旋毛でも見て 笑っていてよ
あの泣き虫の子の 傍にいなきゃ
離れたら 君は怒るでしょ
だからヒーローのフリしていたよ
 
でも、あの子は 気づいていたよ
 
 

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おかげ山

作詞:わらく堂/おかげ山衆 作曲・編曲:わらく堂

 

 

ノスリ鳴く声 山超えて
一本松を 日が照らす
サイヨサアト 風は吹く
皐月の唄 おかげ山
 
 
カエル鳴く声 空見上げ
雨は恵みの 子守唄
サイヨサアト 雨は降る
水無月の唄 おかげ山
 
草が浮く 文月の唄
花が咲く 葉月の唄
 
 
スズメついばむ 金色田
いろの知らせは 時の声
サイヨサアト 魂しらべ
長月の唄 おかげ山
 
日の光 神無月の唄
籾の山 霜月の唄
 
 
ヒトが手を取り 田が目覚め
土の恩恵は 宝物
サイヨサアト 命を知る
師走の唄 おかげ山
 
春を待つ おかげ山
卯の花 咲く おかげ山
 
 

京都造形芸術大学2012年度卒業制作作品・【学科賞】【学長特別賞】
『おかげ山』『おかげ山神楽』に楽曲協力作品

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ゆっくり、のんびりと、つもる話

作詞・作曲・編曲:わらく堂

 

 

この心も そうで在りたい
揺れる稲穂 眺めた あの日
 
 
眩しい空に 手が届くように
少しずつ 背伸びをしていた
振らつく足を 支えるには
自分の足だけ、と
 
頑まま いつか 噛み締めた世の孤独
分かって 解けぬままで
誰かを泣かせてる
 
頭に乗るなと戒める
項垂れた小さな背中
寄りかかりたい 少しだけ
風に遊ばれている
 
今を忘れ 眠りの中へ
安らぎは 遠い日の記憶
 
 
雨の中 じっと耐えていた
伸びる葉は ただ空を目指す
言葉があるから 迷うのか 心の向かう先
 
頑まま いつか 噛み締めた世の狭さ
溢れた教えの中で
あなたの声がする
 
 
「届きそうか」と尋ねる
あなたの肩に負ぶさり
届きそうだと 思えた 
あなたが そう言うなら
 
 
世の常など容易く
続く限りは代わる
喜びも均をに
哀しみも均をに
 
 
いつも聴いていたい声
届かない空は高く
それでも 手を伸ばしてる
ここまでは来れたから
 
「届きそうか」と尋ねた
あなたの背中を想い
届くように 手を伸ばす
明日には晴れるかな
 
あなたは 空の向こう
 
 

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1と1

作詞・作曲・編曲:わらく堂

 

 

君が1で 僕も1で 2つになる
それで良いよね
表か裏か考えても
結局 君は君だよね
 
ゆっくり ゆっくり解いて 線になって
点と点になった 僕らを 
ちゃんと 見つけよう
 
 
この目では見えない 砂が舞っている
少しだけ今日も 喉が痛んだ
誰かのせいにしても その先には
知らないまま咳込む 僕がいたよ
 
疑うことも 信じることも
1つしかない 心しか使えない
それなら今は 温かい場所で
確かなモノを 心にあげよう
 
僕も1で 君も1で 2つになる
それで良いよね
誰でもない自分になっても
結局 僕は僕のまま
 
ゆっくり ゆっくり解いて 線になって
点と点になるまで ほら
もっと 見つけよう
 
 
言葉の裏には 思いがあった
載せきれない思いは 瞳の奥に
 
まだ泣けるほどの 思いがあったんだ
一人じゃなかった 涙を知った
冷めた心に 温もりをくれる声
僕はその声を 守れるのかな
 
君も今で 僕も今で ここにいる
それでいいよね
あの願いが 叶わないのは
僕が僕を忘れるから

ゆっくり ゆっくり解いて 線になって
点と点になれれば ほら
ちゃんと 守っていけるよ
 
 
前を向き歩く人が 笑顔とは限らなかったんだ
それでも続けるのは 知っているから
 
今が全てじゃないことを
 
 
君が1で 僕も1で 2つになる
それでいいから
表か裏か 考えても
結局 君は君だから
 
ゆっくり ゆっくり解いて 線になって
点と点になった 僕らは
 
今日を繋いでいける
 
 

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作詞:T.K/わらく堂 作曲・編曲:わらく堂

 

 

振りかえるたび思い出す
懐かしい あの温もりは
一人 歩いた道端で
ひとつ ひとつ 手にしたもの
 
いつも歩いた抜け道は
今では もう見つけられない
変わらない 風の匂いに
いつも 心 包まれていた
 
さあ 歩きだそう
あの日感じた 風を体に感じて
遠く どこまでも 進んでいけるはずだ
 
 
見慣れた町の人々の
ほほ笑む姿 焼きついて
何気なかった あの優しさに
救われた 温もりを届けにいくよ
この道の先にいる
 
大切な人に
 
 
時がたつのは早すぎて
いつの間にか 大人になる
今日を生き抜くのに精一杯
そんな 日々を 送っている
 
さあ 歩きだそう
いつもの道を 当たり前に進むけど
それは ずっと つづいている道だから
 
明日が来るのが不安で
未来に背を向けたいけれど
僕を包んだ あの風のように
ただ今を受け止め 心になるように
深く息 吸い込めば
 
大丈夫だ
 
 
これから歩む 道のりで
孤独になることがあっても
風が運んでくれた 出来事
ひとつ ひとつ 受け止めていく
 
さあ 歩きだそう
明日へとつづく この果てしない道を
一歩 一歩 足あとが残るように
 
生きるという旅の途中
出会いと別れが舞い込む
巡りあう 不思議な奇跡は
あの風がくれた 命の証だから
灯火のように ほら
 
この道を照らしていく
 

 

京都瓜生山舞子連中 卒業曲 協力作品

 

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